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ドブソン博士   ドブソン博士の一問一答
Q.204


親が性教育のために助けてほしいとき、どこに行けばいいのでしょう?


A.

結婚前の純潔と生涯続く互いへの忠誠の大切さを強く信じているキリスト教会こそが、同じ信念を分かち合う親たちの助けになるべきです。今のような倫理感のゆるんだ時代に、伝統的な道徳を見い出せる場は他にありません。キリスト教会の持っている信仰をもっともよく体現しているのは、教会そのものです。今日のように聖書的道徳が攻撃されていて、この働きを担おうとする教会が少ないことは残念です。

ある種の私立校では、親の望むような性教育の助けが与えられます。しかしそこでも時にまったく無視されたり、不十分な扱いしか受けないことがあります。それで、必要な情報を与えるためという名目で、不幸なことに公立校などでは親の意思に反する行き過ぎた「性教育」がなされることもあります。

Q.205
子どもに性教育をしたいと思うのですが、自信がありません。タイミングについてですが、いつ何を教えたらいいのですか。


A.

親や教師たちが犯しがちな過ちは、多くのことをあまりに早く教え過ぎることです。例えば、あるお母さんから聞きましたが、幼稚園のクラスで、動物の交尾を映したビデオを子どもに見せたそうです。これは、思慮に欠けたことで危険です。性急すぎる性教育には、思い掛けない落とし穴が多くあります。幼い時期にありのままの現実にさらされることによって、子どもが精神的に非常なショックを受けることがあります。

そればかりか、早すぎる体験をする結果になるような予定表に子どもを入れてしまうことは、思慮のないことです。8歳児が大人の性行動を教えられてしまうなら、それから10年から12年して結婚するまでその知識を実行に移すのを待てるかは怪しいものです。

一般的に言って、子どもにはその年令にふさわしい知識があります。例えば、6歳児が大人の性的な喜びを知る必要性はありません。その段階では、処理しきれない知識です。しかし、赤ちゃんがどこから来て、どう生まれるかは説明してあげるべきです。6歳から9歳の間に、子どもの成熟と興味に合わせて(また友だちと交わされる話の程度にも合わせて)、妊娠の始まりについて教えてやるとよいのです。あとのことは、小学校時代にできます。

上記のように予定通りいくとよいですが、ませた友だち、みだらなビデオ、また思慮のない大人の為に計画が乱されることはあるかもしれません。そうなったら、親はできるかぎりのことをしてフォローすべきです。私たちが、無邪気な子どもたちを余りに多くの過った性的情報にさらしていることは残念です。

Q.206
どういう風に切り出したものでしょうか。自然な入り方があれば教えて下さい。


A.

幸いなことに、ほとんどの子どもは、この話題について自分から口を開いてくれます。そういうチャンスをすぐに生かせるように、親は備えておくべきです。何の予告もないことがあります。

うちの娘は、7歳の時にとても具体的かつ詳細な質問を口にして、家内を驚かせました。家内は、一時間の時間稼ぎをしながら、私の注意を喚起しました。それから、私ども3人は、ベッドに座って熱いココアを飲みながら、向こう数年間は話さなくてもすむだろうと思っていたことを話したのです。そういう瞬間がいつ来るのか分からないわけですから、予めよく考えておく必要があります。

何気なく会話が始まるのがもっとも簡単ですが、全く疑問を口にしない子どももいます。好奇心旺盛な少年少女もいれば、セックスのことなど関心を示さない子もいます。あなたのお子さんが今は無関心なように見えても、親の責任は終わっていません。誰かがしなければなりません。あなたがしないならば、別の誰かに、それもあなたとは違う価値観を持った人にされてしまうからです。

Q.208
いつ性教育を始めたらいいかは分かりましたが、いつ終えたらいいのでしょう。


A.

息子さん娘さんが、思春期(すなわち急激な第二次性徴期)に入ったら、フォーマルな形の性教育は終えるように計画すべきです。女子では、ふつう10歳から13歳、男子では11歳と14歳の間です。一旦この成長期に入りますと、親と性についての話をするのを嫌がるのが普通です。思春期の子どもは通常、自分で言い出す場合は別ですが、大人に口出しされることを嫌がります。言い替えると、十代の子どものほうが主導権をとるべき話題なのです。

その気持ちは、尊重しましょう。親は、人間の性について教育する期間を10年から12年間与えられています。その間に基本的な知識を与えたらあとは、子どもが必要を感じた時に頼って来れる相談役に徹するのです。ただし、それは親が、性やデートや結婚などについて、機会に応じた指針を与える責任を放棄するべきだと言うわけではありません。くり返しますが、子どもの気持ちに敏感であることが肝要です。向こうから話を持ち出すなら、是非受けてあげて下さい。

そうでない限り、親からの指導は間接的にするのがベストです。ユース担当の牧師や超教派団体のワーカーが、親が切り出せない話題を切り出すことができます。

Excerpted from COMPLETE MARRIAGE AND FAMILY HOME REFERENCE GUIDE ・ 2000
by James Dobson Inc. Used and translated with permission of Tyndale House Publishers.
International copyrights secured.


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